風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

ろくろ"嘘と本当"レビュー

レビュー前書き: 「ろくろ」という男性デュオバンドの5年振り2枚目となるアルバムのレビューを書きます。 ろくろのメンバーの内1人は知り合いなので書きづらいと思っていたのですが、いざ書き始めると知り合いより相方さんの曲のレビューが難しい。 それは…

ジェジュン"愛謠" (Love Song )レビュー

ジェジュン "愛謠" (Love Song ) 【収録曲】 01. 海の時間 (Time of Sea) 02. 脆くて弱い愛を (Tender Love) 03. LIFE SUPPORT 04.SECRET 05.脆くて弱い愛を(Inst.) 全曲を通して伴奏は 4曲目のロック曲"SECRET" を除き ピアノと少ないストリングスだけの シ…

悪女(わる)主題歌「六等星」楽曲レビュー

日テレ水曜ドラマ悪女(わる)〜働くのが悪いなんて誰が言った〜〜〜!? 主題歌『六等星』 歌: J-JUN with XIA(JUNSU) 作曲: 花房遊 作詞:Rouno J-JUN(김재중)'六等星'Official MV - YouTube ※歌詞はお借りしました色分けは緑=ジェジュン、ピンク=ジュンス…

ジェジュン"Love Covers Ⅱ"レビュー

ジェジュンのカバーアルバム第2弾"Love Covers Ⅱ"が発売されました。前作"Love Covers"は2019年度レコード大賞企画賞を受賞して柳の下の2匹目のドジョウを狙ってというわけでもないでしょうが、対外的にはそう見えないこともないかもしれません。 言い訳に聞…

AB6IX 2ND EP 'VIVID' 2020.06.08 リリース!!

カムバック楽しみですね❣️ 順次UPしていくので編集、追記あります。 今週末はWi-Fiがない所に行くので追記ありません(^_-) <カムバックスケジュール> 5/20 CONCEPT PHOTO #1 5/21 CONCEPT PHOTO #2 5/22 CONCEPT PHOTO #3 5/23 CONCEPT PHOTO #4 5/25 CONCEP…

AB6IX "BE THERE"レビュー

01. BE THERE(寄りそって) アルバムの始まりは甘いボーカルと 柔らかな美しいダンスから始まり 中盤からは力強くぐぐっと引き寄せる "柔"と"綱"が合わさった"이젠 새로운 시작을 약속해" (今新たなスタートを約束する)ファンソングです。 3人のそれぞれに優…

AB6IX 『6IXENSE』レビューまとめ

"6IXENSE" AB6IX 1stフルアルバム (2019.10.7リリース) このアルバムタイトルは音楽における第六感だけではなく「僕達はどんな時もどこにいる時もファンと繋がっているよ」というメッセージが込められています。 BRANDNEW MUSICは 「AB6IXのデビューEP『B:C…

AB6IX パクウジン"COLOR EYE"レビュー

このパラレルワールドに迷い込んだような音楽をどんな言葉で表したらいいのでしょう。 途中はっとする展開を見せるわけでもなく最初から最後まで暗くラップだけの音楽なのですが、じわじわ盛り上がるのがめちゃくちゃカッコいいんです。クラシックの作曲家ラ…

ジェジュン"Lay of Light" レビュー

テンポは中庸で覚え易く、夢に向かうティーンエイジャーに向けた前向きな歌詞に誰もが元気が貰えるでしょう。 ジェジュンはいつものようにとても丁寧に歌っていて歌い出しからすぐに好感を持ちました。聴く度にワクワクして夢や期待を抱かせる曲です。 中盤…

AB6IX "MORE""ROSE,SCENT,KISS""BREAK UP"レビュー

AB6IX一人一人の魅力満載のデジタルEP"5NALLY" [2020.2.18.リリース]の楽曲レビュー3曲です。 <yuhの音楽レビュー> "MORE" 作詞: キムドンヒョン(AB6IX),OUOW作曲: キムドンヒョン(AB6IX),OUOW編曲: OUOW アルバム2曲目はAB6IXの王子ドンヒョンの激甘ファンソングです。 ソフ</yuhの音楽レビュー>…

AB6IX "Nothing without you"レビュー

Wanna Oneの末っ子メンバーだったイ・デフィがラストコンサートでファンへの思いを綴り自ら美しいメロディーに乗せて歌った曲をAB6IXの3人のボーカルラインで完成させました。 「僕はただ君だけを見つめる向日葵、毎日君が逃げてしまわないように願うだけで…

ジェジュン"Your Love" レビュー

ピアノが ♪ソドミ〜とポロン鳴って 大きなブレス 音ジェジュンのブレス音は まるでショパンのピアノ曲の装飾音のように歌に入り込んでいます。 'きれいだよねって '(ソラミドレ〜ド) 音を文字にすると シンプルですが、この ♪きれいだよねって のフレーズに…

AB6IXチョンウン"MOONDANCE"レビュー

AB6IX メインボーカル チョン・ウンの初めての自作曲です。 MVの非常にセクシーなダンスには持っていかれますが、MVを封印して音源だけを聴いても前奏から音使いや溜息の入れ方歌い方、声、歌詞全てが魅力的です。 特にセクシーで好きな部分の歌詞の和訳をお…

ジェジュン"君だけになる前に"レビュー

<yuhの音楽レビュー> ジェジュン "君だけになる前に" リズムに合わせて体を揺らしてみると、刻みが倍速、4倍速にも感じられてすごく気持ちがいいマイケル・ジャクソンを彷彿させるミディアムテンポのダンスナンバーです。 メロディーはいたって単調ですが、ハモりが入り徐々に厚</yuhの音楽レビュー>…

AB6IX "BREATHE" レビュー

"BREATHE" AB6IX デビューアルバム『B:COMPLETE のタイトル曲です。 ( BREATHEは英語のブレスで呼吸、息つぎという意味です) 生きていくのに非常に大事なブレス 大きく息を吸い込み吐く これはまぎれもなく音楽の始まりの合図です。 若者が思うように活動で…

ジェジュン "海の時間 (Time of Sea)"レビュー

(ジェジュンアルバムコンセプト画像) 2年前のJパ(韓国で毎年行われているジェジュンの誕生日パーティーコンサート)で電撃的に1度だけ歌ってくれた曲です。 この曲は、韓国のジェジュン 4枚目のアルバム"愛謠" (Love Song )の 1曲目に収められています。 (ミ…

「猫の謎」村上春樹 レビュー

犬の謎の間違いじゃないかと思う方もいらっしゃるでしょうが、猫の謎というタイトルで間違いありません。 若い頃から好きな作家の1人に村上春樹さんがいます。実は「ノルウェイの森」以降の作品は少し好みじゃなくなっているのですが、今日は村上さんの「猫…

夢の話~「赤頭巾ちゃん気をつけて」庄司薫 レビュー

今日は何の予定もない休日でした。庭に植えた花も順調に育っているし、梅公園にもう一度散歩に行くには風が強くてためらわれました。 外は風があるのにお日様は燦々とソファに降り注いでいます。こんな日はソファに寝転んで本を読み耽るにかぎります。 私の…

「むかし・あけぼの」田辺聖子 レビュー

清少納言という女(1) この本は、かの有名な「春はあけぼの・・・をかし」で始まる 清少納言の「枕の草紙」を通して田辺聖子さんが感じる清少納言像と清少納言が務めた宮中の様子を小説仕立てにしたものです。 暑い夜のつれづれに読んでいるものだから、よう…

「困らせてくれてありがとう」マーク・I・ローゼン レビュー

多少のことには動じない自分になる!人生はイライラした方が負けである。危険な人々に困らせられたら、にっこり笑ってこういおう。「困らせてくれてありがとう!」 白状すると、はぃ、、、この帯につられて買い求めました。 (目次)1章 厄介な人はどこにで…

「人びとのかたち」塩野七生 レビュー

この本は塩野さんが愛する映画の中の人びとについて書かれた本です。 塩野七生さんは私の憧れの人ですが、なかなか近づくことができません。 映画についても、これほど深く感じることができる方は多くはいないでしょうね。 男性とは全く違った見方をされると…

「推理小説」湊 建日子 レビュー

湊 建日子(1968年生)=はた たけひこ と読むのですが、この方は女性なのか男性なのか、本を読んだ後もわかりませんでした。 私は女性だと思いましたが、男性ですね。失礼いたしました。 一言でいうと、実に面白い本でした。 数日間、読者の時間が楽しみで仕…

「池袋ウエストゲートパーク」石田衣良 レビュー

2001年、石田衣良さんのデビュー作品です。 石田衣良さんは朝日新聞で連載をやっていたので、もっとずっと前にデビューされた方だと思っていました。 このままドラマの脚本になりそうなくらい話題性、スピード感があり、視覚的にも斬新な秀作だと思います。 …

「スローなブギにしてくれ」片岡義男 レビュー

いつからか本を読むことに少しだけ罪悪感のようなものを感じるようになっています。 それは現実(家事やピアノ)からの逃避だと思っているからでしょうか。 そんなこと気にする前に、「感じるだけじゃなく、何か行動を起こせよ」と、言われているような気が…

「ゼロ時間へ」アガサ・クリスティー レビュー

ミステリーにははまると大変と思っている私ですが、アガサ・クリスティー、エラリー・クイーン、サラ・パレツキーなどは別枠で考えています。 昨年は忙しくて本屋さんに行く時間、余裕がなかったので、夫のお下がり本を読んでいたのですが、その大半がミステリ…

「4TEEN」石田衣良 レビュー

4TEEN=14歳、直木賞受賞作品 いやぁ男の子ってホント面白いですね! 末っ子が主人公たちと同じ年齢で、同じ位バカなことをするので親としては大変なのですが、本当の所は彼らの気持ちもわかるんです。 現実はこの小説のようにはいかないけれど、気持…

「魔術はささやく」宮部みゆき レビュー

’89年、日本推理サスペンス大賞受賞作品。 宮部みゆきさんは1960年東京生まれ。 '87年に「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞後、上の賞の他、日本推理作家協会賞、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、日本SF大賞、「理由」では直木賞も受…

「うつくしい子ども」石田衣良 レビュー

「4TEEN」に続き、中学生を扱っていたので読みました。現実には「酒鬼薔薇事件」があり、ちょうどその年代にさしかかっていた息子が3人もいるのに、ローティーン(特に男の子)の心の闇をここまで深く考えたことはありませんでした。 今、三男坊を見て…

「パーフェクト・ブルー」宮部みゆき レビュー

1989年、宮部みゆきさん初の長編作品です。 一人称の俺は元警察犬(マサ)です。空前のペットブームということもあり、これからの小説には犬や猫が数多く登場しそうですよね。夏目漱石の「我輩は猫である」が始まりだとは思うのですが、あまりにもインパクト…

「雪 国」川端 康成 レビュー

私の中で「雪国」は古典です、 昭和47年まで生きていた川端康成を古典とは、なんて乱暴なと思うでしょうか。 川端康成氏の感覚は紫式部や清少納言より古いと感じてしまったのです。これは単なる男と女の違いでしょうか。 なんだか偉そうに書いてしまいまし…