「夜のピクニック」恩田 陸 レビュー
「本の雑誌」が選ぶ2004年ベスト10「第1位」
第26回「吉川英治文学新人賞」受賞
ノスタルジーの魔術師が贈る、永遠普遍の青春小説「第2回本屋大賞受賞」作品だそうです。
話題になってからすでにかなり経過している作品ですが、帯を見て期待して読み始めました。ところが読み進めてもちっとも面白くならなかっのです。
修学旅行の代わりに夜通し歩くことが、この高校(かなりの進学校)の生徒にすんなり肯定されているようなのも不思議というか面白くなかったし、アメリカに転校した友だちの弟が2年も続けてこの行事に現れるのも不自然で、メインは同じクラスになった異母兄弟と普通に話しができるようになるということなのですが、こういったことは高校生には大変なことなのはわかるけれども、その何が面白いのかと思いました。
大人(おばさん)の感覚で考えてはいけないのかもしれませんが、世の中には家族関係一つとってももっと複雑なことがいっぱいあるのにと思いました。
「勉強ができて真面目な人の考えはつまらない」そう言ってしまいたいような作品でした。すみません。(2012-04-17)