「いま、女として」金賢姫 レビュー
金賢姫は、北朝鮮の工作員で大韓民国機爆破事件の実行犯、北朝鮮ではリ・ウネと呼ばれていた日本から拉致された女性に日本について教育を受けた人です。
この本は発売当時から興味はあったのですが、なんとなく金賢姫の売名行為の匂いもしたし、題名もなんだか変、違うぞという感じがして、わざわざ買ってまで読む気持ちになりませんでした。それがどういうわけだか手に取ってしまったので、ためしに上巻だけ買って帰りました。
これがとてもとても面白かったのです。
久々に徹夜してしまいました。実はこれを読んだ日は11時頃から「太田光 自伝」と「生協の白石さん」の2冊を読んで、すでに午前2時近くになっていましたが、前の2冊が面白くてテンションが上がっていてもう1冊に手が伸びてしまったのです。
それがこの本で、読み終えたらすっかり朝になっていました。そして朝の用事を済ませ下巻を買いに行ったのはいうまでもありません。
下巻は上巻ほどの面白さはありませんでしたけれども。上巻だけでも読む価値あり。(2012-04-17)