風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「オーデュポンの祈り」伊坂幸太郎 レビュー

第5回新潮ミステリー倶楽部賞受賞作品だそうですが、この作品をミステリーと呼ぶのは似つかわしくないような気がしました。村上春樹さんに似たものを感じました。
それと、聖句が出てくるわけではないのですが、作者は聖書をある程度学んだ方だと感じました。

 

内容は、表紙を引用します。
「警察から逃げる途中で気を失った伊藤は、気付くと見知らぬ島にいた。江戸時代以来鎖国を続けているその孤島では、しゃべるカカシが島の預言者として崇められていた。翌日、カカシが死体となって発見される。未来を見通せるはずのカカシは、なぜ自分の死を阻止できなかったのか? ミステリーの新時代を告げる前代未聞の快作!」

となっていますが、これじゃこの作品の良さがあまり伝わりません。

さて、ではどのように書けば伝わるのでしょうか。

私にもよくわかりませんのでプロフィールを書きます。

伊坂幸太郎さんは1971年生まれ、東北大学法学部卒業。SEをされていた方で、映画好きで、映画監督のコーエン兄弟、ジャン・ジャック・べネックス、エミール・クリストリッツァなどに影響を受けるとあります。

まずは、だまされたと思って読んでみてください。
村上春樹さんの「IQ84」を読みたいと思っている方なら、先に伊坂幸太郎「オーデュポンの祈り」を読んでも損はないと思います。強くお勧めします。

 

2009-07-10