風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「書を捨てよ、町へ出よう」寺山修司 レビュー

寺山 修司 (てらやま しゅうじ、1935年12月10日 - 1983年5月4日)は、日本の詩人、歌人俳人、エッセイスト、小説家、評論家、映画監督、俳優、作詞家、写真家、劇作家、演出家など。演劇実験室・天井桟敷主宰。本業を問われると「僕の職業は寺山修司です」とかえすのが常だった。

 

言葉の錬金術師の異名をとり、膨大な量の文芸作品(小説・エッセイ・評論・戯曲・シナリオなど)を発表。その一方で、映画・演劇なども幅広く手掛けた。競馬への造詣も深く、『ユリシーズ』(船橋競馬場所属)という競走馬の馬主になるほど。メディアの寵児的存在で、新聞や雑誌などの紙面を賑わすさまざまな活動を行なった。

(『ウィキペディアWikipedia)』より)

 

今さらですが寺山修司の本を読んでみたいと思ったのは、寺山の短歌に惹かれる作品があったからです。

上を読んで、この人の一見いいかげんなところが赤塚不二夫と同じ匂いがして、どれもこれも核心をついているのではないかと思えてきました。私も十分に年を重ね、寺山の考えることがだいぶ理解できるようになったのでしょうか。

寺山がこの本で憂いているのは60年~70年代ですが、今、2009年に寺山が生きていたとしたら(彼は63歳になっている)、どのようなことを言っているのでしょうか。もしかしたら変わらず、若者には「家出」を勧め、貧民層及び一般人にも「博打」(一点豪華主義)を推奨し、大人には「自殺」を勧めているかもしれないと思ったりします。(寺山の「自殺」は文字通りにとらえないでくださいね)

それにしても青森出身の天才は太宰治だけかと思ったら、忙しく昭和を駆け抜けた奇才寺山がいたのを忘れなくて良かったと思ったことでした。


2009-01-20