茶道家 千利休の祖とする(裏千家)一族の明治、大正時代の孤高の歩み、愛憎の歴史を描いた作品で、文藝春秋読者賞受賞作品です。
茶道に触れたことすらない私でも興味尽きなく、茶人ばかりでなく、裏で支える女たちや、使用人の生き方までもすざましく、ただただ圧倒されました。
歴史、伝統の継承がいかに大切なことであるか、思い知らされました。
宮尾登美子さんの作品を読む度に、一つ賢くなるような気がします。
この本を読んだすぐ後に山本兼一さんが「利休にたずねよ」という作品で直木賞を受賞されました。是非、読んでみようと思います。
2009-01-19