風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

ジェジュン"Love Covers Ⅱ"レビュー

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ジェジュンのカバーアルバム第2弾"Love Covers Ⅱ"が発売されました。前作"Love Covers"は2019年度レコード大賞企画賞を受賞して柳の下の2匹目のドジョウを狙ってというわけでもないでしょうが、対外的にはそう見えないこともないかもしれません。

言い訳に聞こえるかもしれませんが、このアルバムの企画は前作の選曲中から進められていたそうです。

 ジェジュンファンとしては、カバーアルバムもいいけれどやはりオリジナル曲のアルバムが日本で大ヒットしてジェジュンがブレイクすることを願っています。

 

 第2弾のラインナップを見ると前作よりも原曲を知っている年齢層が更に上がっています。今もっとも人口が多いどっぷり昭和世代が懐かしく感じるアルバムではないでしょうか。若い世代には今まで知らなかったJ-POPの名曲を親子で楽しむことができるアルバムだと思います。

 

yuhの音楽レビュー

ジェジュン "Love Covers Ⅱ,

 

1_for you

for you…

for you…

(原曲は高橋真梨子さん1982年の作品)


「ペトロ&カプリシャス」時代を知っているのはかなり年齢が行っている証拠ですね。高橋さんがこのグループを卒業して出した1枚目のソロ曲です。

実は当時はちょっと苦手な曲でした。ロック好きで演歌が苦手な私は演歌が入っていると受付ないセンサーが作動してしまうのです。

なのにどういうことでしょう!ジェジュンが歌うと演歌に聴こえません。


途中のストリングスでなぜかわかりませんが「北の国から」の富良野の風景まで浮かんできます。


アレンジ(城之内ミサさん)のストリングスはNHKで流れる曲のストリングスのイメージです。

そしてそれはあー私やっぱり日本人だと思い出させてくれます。


そしてこの曲が苦手だなんていうのは勘違いで、昔を懐かしんでいる私がいました。


ジェジュンの歌の"力"を感じる1曲目です。

 

 

2_たしかなこと

たしかなこと

たしかなこと

(原曲は小田和正さん2005年シングル、明治安田生命CMソング)


小田さんもジェジュンもかなりあっさり歌っているように感じますが、一番大切なことはこう歌うしかないと思わせる歌詞で、それに添ったアレンジだと思いました。(編曲は佐久間誠さんです)

 

ジェジュンの声はとても透明で優しいです。
このピュアな感じは新人時代を彷彿させますね。

最後の方で少しシャウトしますが、そこがまたジェジュンらしくて好きです。


「忘れないで
どんな時もきっとそばにいるから」


この言葉を私たちに伝えるために歌ってくれた曲だと思いました。
 

 

3_セカンド・ラブ

セカンド・ラブ

セカンド・ラブ

(原曲は中森明菜さん 1982年)

 

ここからの3曲はジェジュンサポートバンド バンマス加藤大祐さんの編曲でJJbandが演奏しています。


ジェジュンを知り尽くしている大祐さんのアレンジはやはりとてもしっくりきますね。


ジェジュンも安心して曲に寄り添っているそんな感じがします。


この曲は最近はあまり聴けなかったジェジュン安定の中音域の声がとても魅力的です。


「この声、もっと聴かせてください。」個人的に懐かしさがこみ上げる曲ですが、冷静に聴くとそう思わせる1曲です。

 

 

4_悲しい色やね

悲しい色やね

悲しい色やね

(原曲は上田正樹さん、1982年シングル、作詞は康 珍化(かん ちんふぁ)さんです)


「Hold me tight 大阪ベイブルース 
おれのこと好きか あんた聞くけど
 Hold me tight そんなことさえ 
わからんようになったんか 


 大阪の海は 悲しい色やね 
さよならをみんなここに捨てに来るから」

 

この歌詞がたまりませんね。在日2世の康さんのこの歌詞が夜の大阪ベイそのもの、大阪の海を全く知らない私にもそう思わせてしまいます。

 

ジェジュンの歌は原曲の上田正樹さんを彷彿させるハスキーボイスでありながら、完全にジェジュンの物になっています。こんな太いジェジュンの声を聴くのは久しぶりです。

 

バックはジェジュンバンドで 縦横無尽に駆け巡る山田さんのベースにシンくんの優しい音色のドラム、それだけでも泣けるのに、間奏のサックス、tatsuyaさんのピアノプレイも秀逸です。

 

夜の大阪港 その風景にジェジュンがすっぽり溶け込み、ジェジュンのハスキーボイスに完璧に持って行かれてもうなんだか色々たまらなくなる1曲です。

 

 

5_別の人の彼女になったよ

 (原曲はwacci(わっち) 2018年シングル)

 

唯一初めて聴いた曲でしたが、すぐに耳に馴染み大好きなナンバーになりました。


この曲はジェジュンの可愛らしさ、愛らしさが前面に出てbandとのわちゃわちゃ感も楽しいですね。


ジェジュンの声も若く瑞々しい感じがします。

 

若いファンのお気に入りになりそうな1曲だと思います。

 

 


6_少年時代

少年時代

少年時代

(原曲は井上陽水さん 1990年)


この曲と次の曲もそうですが、ジェジュンの最も綺麗な声が堪能できるナンバーだと思います。

 

誰もが懐かしく感じる日本の夏の風景、子供の頃の夏休みを連想させる歌詞で、今の季節にぴったりな曲ですが、それを韓国人のジェジュンの歌で教わることに何の違和感もありません。


それだけジェジュンの日本語の発音がネイティブに近づいている証拠でしょう。


どの歌詞もメロディーも愛おしむようにとても丁寧に歌っている本当に素晴らしい歌手ジェジュンです。

 

 


7_逢いたくていま

逢いたくていま

逢いたくていま

(原曲はMISIAさん、2009年ドラマ"仁"主題歌)


MISIAさんが特攻隊員の遺書を読みその時の思いを込めて書いた歌詞だそうです。


ドラマ"仁"はジェジュンも繋がりがありますし.もうすぐ終戦記念日(韓国では独立記念日)があり韓国と日本が好きで、きっと誰よりも日韓の平和を願っているジェジュンがこの歌を歌う意味は本人が思っている以上に大きいかもしれません。

 


海のように深い歌詞に壮大なアレンジそれに応えるジェジュンのボーカル力を感じずにはいられない1曲です。

 

 


8_To me(ファンクラブ版限定曲)
<原曲は玉置浩二さん 1986年)


ジェジュンが5秒で気に入った曲だそうでファンクラブ限定版に収録されています。


玉置浩二さんは私が日本人で一番好きな歌手(ロッカー)ですがこの曲は本当にいいです。痺れます。


城之内ミサさんがこの隠れた名曲で、ジェジュンのボーカル力を最大限に引き出してくれました。

 


なにも言わないで
このままで
ひとつの夢に
眠ろう