風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

ろくろ"嘘と本当"レビュー

レビュー前書き:

「ろくろ」という男性デュオバンドの5年振り2枚目となるアルバムのレビューを書きます。

 

ろくろのメンバーの内1人は知り合いなので書きづらいと思っていたのですが、いざ書き始めると知り合いより相方さんの曲のレビューが難しい。

それは知り合いの手前、間違いや憶測で書いてはいけないと思うからですね、たぶん。

 

それで今回のレビューは、知り合いの曲、すなわち2、4、6曲目のみの感想etc.になります。

 

知り合いはピアノの教え子で、小1から高2の夏くらいまで10年以上も教えていました。

 

10年も教えた生徒はそういないし、今でも忘れずに連絡をくれる男子は彼だけで、アルバムリリースはとても嬉しいお知らせでした。

 

ろくろ "嘘と本当" 2023.5.

<収録曲>

  1. さよならボーイ
  2. DENEN IN THE LIFE
  3. フォント
  4. アニメーションガール
  5. 太陽を道連れ

 

2.DENEN IN THE LIFE

歌詞を読むと、このアルバムは年代別に3つに分かれていると言っていいでしょう。

すなわち大雑把に1、2曲目は10代、3、4曲目は20代、5、6曲目は現在のようです。

 

でもこのDENEN IN THE LIFEは、素直にそれだけではなく、自分の社会人生活を重ね合わせているようであり、まず歌詞の解釈が非常に難しいと思いました。でもこのぶっ飛んだ歌詞は中々面白いとも思いました。

 

この感覚に付いていける人、共感する人は少ないような気がしますけれども。

 

が、しかし、サウンドはノリノリで、疾走感があり、とても気持ちが良くて、演奏はもちろん、アレンジもとても面白いです。

 

軽やかなドラミングに、細やかなベースの動きが秀逸だし、ハモンドオルガンのような音色のキーボードも、ギターは音もテクニックも文句なく、長くLive活動を続けてきたので、その雰囲気がいい感じに出ていると思います。

 

一旦Liveでこの曲が始まれば、歌詞の共感など、重要ではないのかもしれませんね。

 

と、言いながら、くた郎君の歌詞は、めちゃくちゃ意味があるのもわかります。

 

欲を言えば、くた郎君のボーカルは、声は魅力的なんだけど、息切れしてるように聞こえるのが勿体ないね。

 

DENEN IN THE LIFE

DENEN IN THE LIFE

<歌詞>

遠い街 街の根っこで 

磨かれた 最後でサイコな渚

小学生のねこぜは張り替えたばかりの

ギター見てるだけ


白い毛布のような猫の手は

エロい春画のようだな


新人すべてつっぱって

行く宛てもない君 

田園 うわぁ 疲れたら 

借りた手の手 僕を包んでよ NO NO NO NO

延滞金払うわ


そう 限界の駆けっこで

鼻たれた 満ち足りた だだこねた ないな

中学生のねこぜは張り替えたばかりの

ギター鳴らす


華麗 あーもう だんだん 恐れいった

黒い土管の底から


映画のように枯れたいな

殺された警官の役でいいから

田んぼの中で


人類すべてひっぱって

行く宛てもない君 田園 in the life

疲れたら 借りた手の手 僕を包んでよ

NO NO NO NO 連勤反対派

 

 

4.フォント

マイナーコードのギターに、ベースも相変わらずセンス良くて、ソラシドレミファ 単純な音階なのに

見事にメジャーに転調、めちゃくちゃカッコいい始まりです。

 

歌詞、韻の踏み方、ギター、キーボードなんだかんだ とても洒落れています。

 

 

難を言えば、歌詞、左目と右目にこだわり過ぎだけれども、

私がくた郎君と最後に会ったのが5年前で、その時にすでにこの歌詞の原型があったことを思い出しました。

その時は、何を歌っているのかわからなかったけれども、結構な時間を共有した人とのけじめが、こんな素敵なトラックに昇華できて良かったよね。

全6曲中、私の1番のお気に入りナンバーで、ずっと聴いていられます。

ほんと!

 

フォント

フォント

<歌詞>

あなたの悲鳴は耳元過ぎて

楽しいことだけ見つめていたいんだ ほんと

笑ったふりして 悲しくなりて

今更なんて言えばいいのさ ほんと


腫れた腫れた目が腫れた

左目だけに残る皹は

なんだかんだ 消し去りたい

右目の奥に染みついている


お花には水を人には愛を

離した僕の手にそっとさよならを


腫れた腫れた目が腫れた

左目だけに残る皹は

なんだかんだ 消し去れない

右の奥に焼き付いている


晴れた晴れた 雨が晴れた

左目だけに残る日々は

なんだかんだ 素敵でした

右目の奥に残しておこう


あなたの心は透明すぎて

忘れてしまった鞄の中身からっぽ


新たな幸せ俺は願うの

って今更なんて言えばいいんだ フォント

 

 

 

6.太陽を道連れ

 

音楽レビューは、体感的に200回くらい聴いてから書くようにしていますが、この曲は4.5回聴いたら、っててても ての多さが耳に残り、気が付いたら口ずさんでいました。

 

間奏のギターが相変わらずカッコいいね!

 

最初気になってしょうがなかったボーカルの音程は、

言葉やフレーズに合ったメロディーを探した結果かなと思うけど、やはりこの曲は1番それが気になります。

 

でも、歌いたいことは、とてもよく伝わる。

 

くた郎君のボーカルは歌詞がはっきり聴き取れる所がとてもいいと思いました。

 

https://youtu.be/W6OYlkvaC6E

<歌詞>

太陽を道連れ あどけない輪郭を残すの

そこで待ってても どこで立ってても

風来坊は押し寄せてく


ある晴れた日には海を目指し

過去と追いかけっこ

そういうことならば今 

空に浮かびどこまで飛ぶんだ


太陽を道連れ 頼りない性格を正すの

そこで待ってても どこで立ってても

風来坊は起き抜けに

よく似た横顔 どこかで見たことのある顔

そこで待ってても どこで立ってても

風来坊はいじけている


幾千の声が今 耳元でほら 聞こえてくるんだ

天井一致な染み あら しがみつく世だ

悲しい無関心


太陽のせいにして だらしない計画を試すの

そこで待っててても どこで立っててても   

風来坊はだしぬけに

よく似た横顔 どこかで見たことのある顔

そこで這っていても 泥かぶってていても

風来坊は気にかけている


何もかもが

輝いて ときめいて 浅瀬に溺れて

生きていきましょう


太陽を背にして 届かない夕凪を超えるの

そこで待ってても どこで立っててても

風来坊は起き抜けに

よく似た横顔 ほろ苦い苦笑い 怯まないさ

そこで待っているよ そばで立っているぞ

オーライ

浮かれながら静まりかえってく

イカれながら我にかえってく

何も告げず

 

ろくろ: 工藤光生・吉田くた郎

・セカンドEP 「嘘と本当」

https://linkco.re/R1vyvR7t

 

・ろくろのホームページ

https://rokuro696mk.wixsite.com/-site

 

<レビュー後書き>

趣味で好きなアーティストのレビューを書いていますが、ほとんどがKPOPで、たまさかレビューを読んでくれる人がいたとしても、そのアーティストのファンだけなので、今回のようにアーティスト本人が読む前提で書くレビューは初めてで、ちょっと緊張、躊躇もしました。が、感想が聞きたいということだったので、思い切ってここに載せました。

 

太陽くん(本当の名前は知らないけれど)めちゃくちゃ可愛いんだろうなーって思いながら書きました。

吉田くた郎の今までの人生が垣間見えたこと、ミュージシャンとして成長していることがわかって嬉しかったです。   yuh