「マダム貞奴」杉本苑子 レビュー
朝日新聞のbe土曜日の愛の旅人を毎週楽しみに読んでいます。
昨年、この貞奴(伊藤博文に水あげされた芸者)と川上音ニ郎、福沢諭吉の娘婿になった福沢桃介の三角関係を書いた愛の旅人が頭に残っていて、ちょっと手にとってみました。杉本苑子さんを読んだのは始めてです。
明治の人というのは、実に面白いですね。
はちゃめちゃで面白い方たちだったので小説にもなったのでしょうが。
しかし、こんな怖いもの知らずは、平成の世には出現しないのではないかのすら思いました。
少しでも不道徳な者はダメとされてしまいますからね。
道徳的であればあるほど器がどんどん小さくなっていくようですが、でも器の見方を替えれば、そんなことはないはずだと思っています、
正しい器の見方、さてこれって?
愛じゃないでしょうか。広い人間愛
私はそう思うのですが。。