風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「プラチナデータ」東野圭吾 レビュー

この本は、次男(大学生)が帰省した折に使っている部屋の本箱のハリーポッターシリーズの隣りに鎮座していたのを見つけました。2010年の初版本なので気づかずに1年以上経過してたかもしれません。


東野圭吾さんを読むのは「容疑者xの献身」以来(2冊目)だったので期待していたのですが、さほど面白さを感じませんでした。それは好みの問題だと思います。

それでもすっと読めたのはさすが東野圭吾だと思いました。

 

犯罪者を検挙するため、つまりは犯罪防止の目的で、全国民のDNAのデータを保存する法案が可決される。検挙率が飛躍的に上がるなか、この科学捜査をあざ笑うかのように連続殺人が発生する。しかしDNA捜査では「NOT FOUNND」。これはシステムの欠陥か? そんな中、このシステムの開発者が殺される。現場にのこされた毛髪から解析された結果は、警察庁特殊解析研究所に身をおき、解析に当たっていた神楽(かぐら)が犯人とされる ところから謎の物語は始まる。


ここからはネタバレです。
プラチナデータとは、政府の高官、警察庁の幹部らのDNAデータのことであり、このシステムからあらかじめ除外されいたデータのことであった。
システム開発者は、良心の呵責に耐えかね、このプラチナデータをシステムに組み入れるものを開発していたため、殺されたのだった。

また神楽にはリュウという別人格がいて、リュウがこの事件の謎解きに一役買うことになる。

こう書き出してみると、ドラマ化してもよさそうな内容ではあるけれども、どこか一本抜けている感じがするし、先行しているアイデアがあまりにも非現実的すぎるためか私には面白みが感じられませんでした。



2012-02-14