「苦役列車」西村健太 レビュー
第144回芥川賞は、フランス文学者一家の慶応大学学院生の朝吹真理子さんの「きことわ」と中卒、逮捕歴ありの西村健太さん「苦役列車」でした。
どちらかといえば、朝吹さんの「きことわ」が読みたくて、文芸春秋3月号を買いました。この文芸春秋が大当たりで面白い記事ばかりで大満足の号だったのですが、楽しみにしていた「きことは」は、なぜか私はつまらなくて途中で投げ出してしまいました。
そして期待せずに読んだ「苦役列車」が、とても面白くていっきに読めてしまったのです。
これは好みの問題だと思うのですが、自分の好みが、なんだかわからなくなってしまいました。
理屈ではないですが、今でもサガンが好きな私が「きことわ」が退屈で読めないことにもびっくりします。
「苦役列車」 女性にはお薦めしません(笑)
2011-04-07