風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「琉球の風」疾風の巻(2)陳 舜臣 レビュー

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やっと2巻を読み終えました。
2巻は琉球王国が薩摩(大和・日本)の侵攻にどのように対したかが書かれています。


琉球は明国と冊封関係にあり、明国との貿易が最も重要な業いでしたが、人々は大和民族に近いDNAを持っていたようで、言葉も中国語よりは大和言葉を理解してたようです。

 

琉球は軍を持たず、建国以来一度も戦いをしたことのない国でした。
それでも薩摩が攻めて来るとなれば、何もせず手をこまねいているわけにはいきません。武力では負けることが分かっていても琉球の誇りをかけてできるかぎりの抵抗をみせなければなりません。

 

ただし人命が何より優先の国でした。当然のことですが、この時代にあって、このような国、王、参謀、愛おしくて泣けてきます。


琉球のような平和で美しい国を守れないばかりか、自分たちの利益のために攻めたのが薩摩であり、それを許したのが家康です。

薩摩や家康側から見るとまた違った視点もあるでしょうが、琉球王国の人々を愛さずにはいられませんでした。