風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

2020-04-16から1日間の記事一覧

「琉球の風」疾風の巻(2)陳 舜臣 レビュー

やっと2巻を読み終えました。2巻は琉球王国が薩摩(大和・日本)の侵攻にどのように対したかが書かれています。 琉球は明国と冊封関係にあり、明国との貿易が最も重要な業いでしたが、人々は大和民族に近いDNAを持っていたようで、言葉も中国語よりは大和…

「白蓮れんれん」林 真理子レビュー

NHK朝ドラ「花子とアン」の劇中 花子の腹心の友となる蓮子こと柳原白蓮の実像に迫った小説です。 華族に生まれ、右翼曲折の後、筑豊の石炭王の妻となりますが、左翼思想の東大法学部の学生と恋に落ち、駆け落ちして新聞沙汰となるほどの大スキャンダルと…

「村上海賊の娘 上」和田竜 レビュー

2014年、売れて大変話題になり本屋大賞も受賞した歴史小説です。 かなり期待して読んだのですが、どういうわけか中々読み進められず大変困惑しました。 読む前から評判がいいという情報があったので、こんなこと(=読めない)はあるはずがないと思い頑張っ…

「フランス人は10着しか服を持たない」レビュー

これは帯に書かれた 間食はせず食事を充分に楽しむ 上質な物を少しだけ持ち大切に使う 日常のなかにささやかな喜びを見つける ↑の言葉で内容が全て分かってしまいます 私は本のタイトルでも内容が想像できましたが、確認したい誘惑に捉われ読んでみました。 …

「夜明けの街で」 東野圭吾 レビュー

直木賞を受賞した「容疑者xの献身」から2年後の2008年の作品ですが、帯にある 東野圭吾の新境地にして、最高傑作!はさてどうでしょうか。 好みの問題かもしれませんね。 「白夜行」や「容疑者xの献身」などの作品と比較すると非常に力の抜けた作品といえる…

「火花」 又吉 直樹レビュー

又吉直樹さんが読書好きで太宰治に傾倒していることは以前から知っていましたが、小説 それも純文学を書いているとは全く知らなくて、芥川賞作家になってしまうなんて凄すぎると思いました。 今や芸人としての又吉さんより作家としての又吉さんの方がお仕事…

「君の名は。」 加納新太(原作 新海誠)レビュー

これは完全にやられました。スニーカー文庫というのは全く知りませんでした。 映画 「君の名は」が大ヒットしているのでちょっと観たい気持ちがあって、先に本でもと思って読んだらあらまーと肩透かしの本でした。 よく見たら原作があって、スニーカー文庫と…

「日韓 悲劇の深層」呉 善花・西尾 幹二レビュー

第二次安倍内閣が発足した直後に安倍総理大臣が韓国で朴槿恵大統領に話しかけ無視されたということがありましたが、その直後に出た本です。 このタイムリーさって流石ですね。しかも知りたかったことがこれでもかというほど書かれてありました。 日本人とし…

韓国人による「恥韓論」 シンシアリー レビュー

これを書いた韓国人のシンシアリーさんは70年代生まれ韓国在住 歯科医ということしか明かしていません。彼(彼女かも)のブログが1日10万ものアクセスがありその記事が元になってできたノンフィクション本です。 大方の日本人がそうであるように私も日本人が…

「世界から猫が消えたなら」川村元気 レビュー

佐藤健 宮崎あおいさんで映画化もされ本はミリオンヒット近くまでいったかと思います。秋元康さんやSEKAIOWARI NO OWARIのFukaseさんにも絶賛された小説ですね。そういえば美容室でシャンプーを担当してくれていた新人君が母の日にこの本をプレゼントしたと…

「流」東山 彰良レビュー

初めて台湾旅行をした直後に出た小説で、直木賞の審査の先生方の高評価のコメントもありとても興味深く読み始めました。本当に面白かったです。久々にワクワクさせてもらいました。詳しい感想はまたいつか書きたいと思います。(2016.12.16)

「羊と鋼の森」 宮下奈都レビュー

2016年本屋大賞 受賞作です。 本屋大賞受賞の前に王様のブランチで取り上げられ 作者の宮下奈都さんも出てらしてその素朴なお人柄にも惹かれました。 ピアノの調律師さんのお話で舞台なんと北海道。 とても身近な話だしカバーの絵も素敵だし新しい本を手にし…