「砂漠」伊坂幸太郎 レビュー
「魔王」に続いてもう1冊伊坂作品「砂漠」を読みました。
舞台は伊坂さんが学生時代を過ごし現在も住んでおられる仙台で、東北大学と思われる法学部の学生たちが主人公、伊坂さんお得意の設定です。
その学生の名前が東堂さん(超美人)、猛者の西嶋、南ちゃん、北村(僕)、つまり東西南北で、ついでにマージャンもやってしまう。
いえ、マージャンはついでではなく、重要な道具になっています。
今、家にも大学生が2人いるが、東北大法学部生と比べるのもなんだけど、大学生ってこんな大人かなと思ってしまう。
たぶん、伊坂さんの周りにいた人たちは特別優秀だったんじゃないでしょうか。
マージャンを小道具に使っても、家の息子たちとは同じ大学生に思えない。
しかしそんなことは、小説としてはどうでもいいことだと思うので、気にせず読み進める。
作りが見え過ぎる設定、それを差し引けば、伊坂さんの温かさが残った。
2011-08-23