「高熱隧道」吉村 昭レビュー
人間の侵入を拒み続けた峡谷の岩盤最高温度165度という高熱地帯に、トンネルを作った男たちの話。この難工事に犠牲者は300名を越えたそうです。
トンネル貫通への情熱に取りつかれた男たちの執念、極限状態におかれた人間の姿を綿密な取材と調査で再現した記録小説です、
黒部ダム、今では観光名所となっていますが、この小説を読むとどれほどの難工事だったかがわかります。
数年前に両親が観光に行っていますが、私もいつか訪れる機会があるのでしょうか。
「怖ろしい」この言葉しか浮かびませんでした。
工事のために亡くなった人々にご冥福をお祈りします。
2011-01-15