「蹴りたい背中」綿矢りさ レビュー
早稲田大学在学中に上の作品で芥川賞受賞、最年少記録を大幅に更新した綿矢りささんの2作目です。
前作「インストール」も2001年高校在学中に文芸賞を受賞し話題になったので、こちらはずいぶん前に読み、少しがっかりした思い出があります。
そんなわけで、次作「蹴りたい背中」が芥川賞を取ったからといって、すぐに読みたいとは思わなかったのですがいつかは読みたいと思っていました。
読み始めは、インストールのように、若い人の作品はあまり好きになれないかなぁと思ったのですが、読み進めるうちに、ずんずん綿矢ワールドにはまっていき、芥川賞にも納得できました!
そして家の平成生まれの息子たち世代のことが、少しわかったような気になりました。
それにしても昭和どっぷり世代のとっては不思議ワールドです。
とくに男女間の付き合いが同性と全く変わらないどころか、それ以上に遠慮がないのですね。
一体この先の男女間の付き合いは、どうなっていくのでしょうか。
2010-10-17