風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「昭和天皇の妹君」河原敏明 レビュー

 

昭和天皇に隠された妹君がいた!
この衝撃的な「三笠宮さま双子説」は皇室ジャーナリストとしてよくテレビでお見かけする河原敏明さんが綿密(執拗とも思われる)な取材で明らかにされた。もちろん宮内庁は認めていませんが、本書を読めばこれはおそらく事実ではないだろうかと誰しもが思ってしまうのではないでしょうか。

三笠宮さまの双子の一方とされる方は女性で、奈良の円照寺門跡・山本静山尼として平成7年79歳まで生きていらっしゃいました。本書には大正天皇の皇后の出産から里親に引き渡されるまでの経緯と戸籍上の両親に山本実庸子爵とその妾の山下志うが選ばれたわけ、そして全てが秘密にされた理由などが詳しく書かれています。

そもそも双子が忌み嫌われていたというのは、韓国の歴史ドラマであったのを思い出しましたが、日本でもそういうことがあったのでしょうか?

たしかに「畜生腹」(犬や猫のような多産は下賤という意)という言葉があったようですが、伏見宮家の敦子女王・知子女王姉妹(1907年生)が双子として生まれ、共に成長した事例もあり、皇室で双子の一方を隠さなければならなかった理由はないようにも思いました。

三笠宮双子説は、たとえそれが真実だとしても決して明かされることはないのでしょうね。



2012-03-23