「レキシントンの幽霊」村上春樹 レビュー
おそらく以前にも読んだことのある短編集ですが、昼寝のお伴につらつら読み始めたらいっきに引き込まれてしまいました。でも短編なのでてっぺんが過ぎたらすぐに終息してしまうので、惜しいです。
でもそれが短編のいいところであり、醍醐味なんですよね。
表題の「レキシントンの幽霊」は、最初片岡義男を読んでいる気分にもなれるような爽やかさがありますが、幽霊に出会ったお話です。でも読後は爽やか、素敵な絵を見たような感じがしました。
その他に「緑色の獣」「沈黙」「氷男」「トニー滝谷」「七番目の男」「めくらやぎと、眠る女」が収録されています。
どれもいっきに読めるけれども表題作以上のインパクトはないです。中では「トニー滝谷」が面白かったです。
2011-04-18