「うつくしい子ども」石田衣良 レビュー
「4TEEN」に続き、中学生を扱っていたので読みました。現実には「酒鬼薔薇事件」があり、ちょうどその年代にさしかかっていた息子が3人もいるのに、ローティーン(特に男の子)の心の闇をここまで深く考えたことはありませんでした。
今、三男坊を見ていると、ここまでとはいいませんが、彼も彼なりに苦しみもがいているということが少し理解できたような気がしました。
13歳の子どもが8歳の女の子を殺すという重苦しい話ですが、どんなにやりきれない中にいても、歩み出す道があること、希望を見出せることを指し示してくれます。
この小説に出てくる親たちは出来すぎで、普通はとてもこうはいかないと思いますが、心に留めておくことが重要だと思いました。
2008-01-21