風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「バンのみやげ話」石森延男 レビュー

石森延男さんは札幌出身で主に児童文学を書いていらした方で、国語の教科書の編集などもされていた国語の先生です。

この本は小学6年生の時友だちから誕生日プレゼントとして貰ったもので今だに私の本箱に鎮座しています。


1960年頃のヨーロッパのこのみやげ話は、小学生の私、中学生の私、高校生の私、成人した私、お母さんになった私、そしておばさんになった私にもいつも何かしらの思いを残してくれます。

 

最初(小学生の時に読んだとき)に印象に残ったのはイスラエルの「シャロム」という言葉でした。おはようもこんにちはもありがとうも「シャロム」です。シャロムというのは「平和」という意味だそうです。

高校生の時は「夜も夜もすがら泣き悲しんでも朝とともに喜びがくる」という聖書の言葉をこの本で知り、慰められました。


全編を通して「風」がキーワードになっています。風は国境も知らずどこまでも流れていきます。私のHPのタイトル「風の詩(うた)」も、ブログのタイトルに全て風を付けたのもバンの影響です。

そして今、充分過ぎるくらいおばさんになって読んでもいつも何かしら発見がある不思議な素敵な本です。あらためてこの本をプレゼントしてくれた友だちと、おそらくこの本を選んでくれた友だちのお母さんに感謝したいと思います。お母さまお元気かしら。

 

2011-01-15