風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「わたしの普段着」吉村昭レビュー

ここ数年、新しく訪れてくれる人もなかった私のHPに、ある方がいらしてくれるようになり、「吉村昭」さんを紹介してくださいました。
中々読む機会がなかったのですが、この3連休は読書三昧と決めたお陰で、上のエッセイを手に取ることができました。これは吉村さんの最新刊なのですが、残念ながら吉村さんは2006年に亡くなっています。
尚、2008年刊行文庫本の後書きはノンフィクションライターの最相葉月さんです。

また、吉村作品についてはhttp://www.geocities.jp/bunmei24jp/が詳しいです。


さて吉村昭さんとは一体どのような方なのでしょうか。まずはエッセイを読み始めたのですが、一番最初の「予防接種」でニヤリ、「大安、仏滅」で、なるほど、「店じまい」でほろりと続き、文章が上手いのは当然のことですが、取り上げるネタは平凡でも視点と料理のし方が抜群で最初から最後まで飽きることなく、夢中で読み終えました。

 

吉村作品のきっかけとなるエピソードが数多く書かれていて、全ての作品に興味が湧き、是非小説を読んでみたいと思わせてくれるエッセイ集でした。

そして「黒船」「漂流」「帽子」「冷い夏、暑い夏」を手に入れました。どれも読むのが楽しみです。



2010-07-19