風の詩(うた)

ジェジュンとAB6IXを中心にK-POPの音楽レビューを書いています。読書レビューは過去記事です。

「東京」林 真理子レビュー

東京にまつわる4編からなる短編集。いずれも地方から東京へ出てきた女性の東京(人)への憧れと、虚栄心とコンプレックスを描いた作品です。

私は北海道で生まれ北海道から出たことがないのですが、この女性たちに共感することはほとんどありません。私が物ごころついた頃東京はスモッグに汚染され汚い街、住みにくい街、そう思っていたから憧れることもなかったです。

林真理子さんとは年も近いのにこの感覚の差は不思議な感じがしますね。

もし今朝起きて東京へ行きたいと思ったら、平日ならおそらくお昼頃には羽田に着いて、ランチをして渋谷辺りで買いものをするか、スカイツリー・浅草を回るか、はたまたお台場で遊んでも夫が帰宅(午後10時頃)する前に自宅に帰ってくることができると思います。それくらい東京は時間的にも近い街となりました。

さてでもこの作品に出てくる女性は東京の山の手 高級住宅街に暮らすセレブな方に憧れているようです。日本のセレブがどのような暮らしをしているのか私は知りませんが、世界のセレブ これはちょっと憧れます。

オンとオフがしっかりできて、休日を優雅にゆったりと過ごすことができる これが私が思うセレブです。

林真理子さんの作品はどれも読みやすくて、小説を読んだという気にならず感想を書くのをつい忘れてしまいます。(2014.3.22)