「蜻蛉日記」は、藤原兼家と結婚した19歳の時から始まります。個人の日記なので赤裸々に語られているところ、またたとえ千年経とうが女の本質は変わらない、そんなところに親しみがわきます。が、やはり蜻蛉の嫉妬深さにはかなりのもので、驚きます。
でも、この時代(「源氏物語」や「枕草子」より少し前)の結婚(夫の通い婚)、妻の側に立つと結構辛いのじゃないかなと思います。ただ待つだけですものね。
蜻蛉日記、原作は非常に読みづらいので、田辺聖子さんがこのように読み砕いてくださったことに感謝したいです。(2012.1.13)